新卒でアクセンチュアに入社。
現在はフリーランスでコンサルタントをしつつ、就活生支援をしています。
- アクセンチュアをはじめとする有名企業・外資系企業の内定者など500名以上を支援
- エントリーシート(ES)って何?
- ESの基本的な書き方が知りたい
- ES選考通過率を上げたい
- ESがうまく書けず、困っている
上記のような、就活生の悩みを解決できる記事になっています。
本記事では、
- エントリーシート(ES)とは?
- ESの書き方の基本5つ
- ESを書く際の注意点7つ
- 志望動機など、ESでよく問われる設問の書き方の基本
について解説しています。
記事を読むことで、就活で最も大切であるESの書き方の基本が分かるとともに、本記事の内容をおさえてESを実際に作成することで、選考通過率を上げることが可能です!
目次
そもそもエントリーシート(ES)とは?
エントリーシート(ES)とは、就活において企業が学生に提出することを求める書類の一つで、新卒採用選考における最初の選考課題です。
内容は企業によって異なりますが、志望動機や自己PR、学生時代に頑張ったことなどを問われます。
また、エントリーシート(ES)の提出方法としては、ウェブ上でファイルをアップロード、あるいは各設問の回答欄に記入する形式をとる企業が多いです。
各企業のエントリーシート(ES)は、各企業のコーポレートサイトの新卒採用ページに記載されているので、実際に確認してみましょう。
履歴書とエントリーシート(ES)との違いは?
履歴書とエントリーシート(ES)の違いを紹介します。
まず、履歴書は主に客観的事実を伝えるための書類であり、フォーマットがほぼ決まっているものだと認識しておきましょう。
例えば、個人情報や学歴、資格などを記載します。
履歴書作成時の注意点として、正しく記載することが挙げられます。
理由は2つあります。
第一に、履歴書に記載した氏名や生年月日、住所などは、入社後も社員データとして保管されることが多いから。
第二に、履歴書は公的書類にあたるため、虚偽の記載は違法になり、内定取消や解雇に繋がる可能性があるからです。
誤字脱字含め、記載内容が正しいことを確認してから提出しましょう。
一方で、エントリーシートは企業が学生を採用するにあたり、求める人物像と一致しているかを確認するための設問が記載された書類であり、フォーマット(設問内容)が企業によって異なります。
例えば、以下のような設問を問われることが多いです。
- 志望動機
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
- 自己PR
- 入社後にやりたいこと
最後に、履歴書とエントリーシート(ES)の性質の違いをまとめておきましょう。
- 履歴書:個人情報や学歴、資格などの客観的事実を記入する書類。フォーマットは企業によらない。
- エントリーシート(ES):各企業が学生を採用するにあたり、求める人物像と一致しているかを確認するための設問に回答する書類。フォーマットは企業によって異なる。
エントリーシート(ES)で企業が見ているポイント
エントリーシート(ES)で企業が見ているポイントは、以下の2つです。
- 会社の求める人物像と一致しているか
- 分かりやすく伝える力(コミュニケーション能力)があるか
それぞれの内容について確認していきましょう。
会社の求める人物像と一致しているか
新卒採用選考においてエントリーシートを志望学生に書かせる目的は、会社の求める人物像と一致しているか、入社後に活躍してくれる学生かを見極めることです。
多くの学生がこの点を意識できていません。
エントリーシートに記載する内容は、会社の求める人物像と一致し、会社で活躍することを示す内容でなければならないのに、自分よがりにイイタイコトを書いている人が非常に多いです。
私はそうではないと思っている方も、強みや志望動機などエントリーシートに記載する内容を会社ごとに調整していないのではないでしょうか。
自分よがりにならないためにも、まずは受ける企業がどのような人材を求めているかをコーポレートサイトやOB訪問で確認しましょう。
その上で、会社が求める人物像の中で自分と一致している部分がどこなのかを考え、一致している部分をエントリーシートでアピールするのです。
また、エントリーシートを書き終えたら、あなたが社員だったら欲しいと思うかという観点で読み直しましょう。
エントリーシートは、あなたが企業が求める人物像と一致し、入社後に活躍できることを社員に納得してもらえる内容にしてください。
分かりやすく伝える力(コミュニケーション能力)があるか
コミュニケーション能力、自分の考えを相手に分かりやすく伝える能力は仕事をする上で非常に重要な能力です。
どんな仕事であれ、一人で仕事をすることはありません。
チームなど複数人で協力しながら遂行することがほとんどです。
何を言っているか分からない人と協力するのは難しいですよね。
また、意見の良い・悪いは何を言っているか分かった先に判断できることなので、自分の考えを相手に伝えることができないのは、いわば土俵にすら立てていないことを意味します。
エントリーシートで、自分が考えていることを文章で相手に伝えることができることを示しましょう。
一方で、口頭によるコミュニケーション能力があるかを確認されているのが面接です。
本記事で後述していることがまさにエントリーシートにおいて分かりやすく伝えるための基本となっているので、最後まで読み込んでください。
選考フローの中で最も大切であり最も時間をかけるべきもの
エントリーシートは採用選考において最初の課題ですが、最も時間をかけて取り組むべきものです。
なぜなら、エントリーシートの記載内容が面接でも問われ、全ての選考フローに関わってくるから。
エントリーシートの内容があまり良くなければ、たとえエントリーシート選考を通過できても、面接選考で答えにくい質問をされたり、内容について詰められる可能性が高くなります。
エントリーシートを提出した時点で、面接選考の通過率、つまり内定獲得率がある程度決まっていると言っても過言ではありません。
また、自分の考えを整理し、エントリーシートにまとめることに時間をかけることが、面接時に何をどう答えるかの対策にもなります。
自分の頭の中で思考が整理されていないのに、他人である面接官に伝わるはずがありません。
エントリーシートにしっかり時間をかけることが内定獲得率の向上において、非常に効果的であることを認識しておきましょう。
選考通過率を上げるエントリーシート(ES)の書き方の基本5つ
エントリーシート(ES)の書き方の5つの基本について確認していきましょう。
1.設問に答える
当然ですが、エントリーシートの設問に答えた回答をしましょう。
しかし、実際にできている人は少ないです。
たしかに、「あなたの強みを教えてください。」など、設問が単刀直入で短い場合は、設問にきちんと答えることができている人が多いでしょう。
一方で「あなたの強みをあなたの学生時代の経験を踏まえて回答してください。また、その強みを入社後どのように活かそうと考えているか教えてください。」などのように回答内容を具体的に指定されている場合に、設問に答え切れていない人が多くなります。
内容の良い・悪いの前に、設問に答えているか必ず確認しましょう。
2.基本構成はPREPで
PREPとは、Point(結論)・Reason(理由)・Example(例文)・Point(まとめ)の頭文字で構成された文章構成方法を端的に表す単語の一つで、①Point(結論)→②Reason(理由)→③Example(例文)→④Point(まとめ)の順に書くことで、相手に伝わりやすい文章になるというものです。
例えば、強みを問われた場合で考えてみましょう。
- Point(結論):私の強みはチームを目標達成に導くリーダーシップだ。
- Reason(理由):その強みを学生時代のバレーボール部のキャプテン時代に体得した。
- Example(例文):バレーボール部の目標は全国大会で史上初のベスト4に入ることだった。・・・(目標と課題、対応方法、結果を記載)
- Point(まとめ):この経験から、部員との信頼関係を構築しながら、チームを目標達成に導くリーダーシップを体得できた。
構成をPREPにすることで、相手に伝わりやすいだけでなく、内容に注力することが可能になります。
PREP法を用いて、内容の吟味に時間を割きましょう。
実際に文章を書き始める前に、文章の構成(PREPの各要素の内容)をノートなどに書き出して考えてください。PREPの各要素で伝えたいことを明確にしてから、文章にしましょう。
3.エピソードが結論の根拠・裏付けになっていること
エントリーシートの設問に回答する際に、結論とあわせて具体的なエピソードを記載する必要があります。
PREP法で言うところの「Example(例文)」にあたる部分です。
エピソードが結論の裏付けになっていない人をよく見かけます。
例えば、結論として、私の強みは課題に対して粘り強く取り組むことです、と述べているのに、エピソードで課題に取り組んだことが説明されていても、粘り強く取り組んだことがうかがえないといった具合です。
結論もエピソードも何となく書くのではなく、両者の関係を意識しながら書きましょう。
エピソードの基本形は、①目標→②課題→③課題をどう乗り越えたかの考え方・行動→④結果・成果です。
4.企業側の立場に立ち、企業に欲しいと思われる内容に
前述の通り、企業側はエントリーシートの内容を読んで、求める人材像と一致しているか、入社後に活躍してくれるかを確認しています。
自分が何を言いたいかではなく、相手の視点に立って、逆算思考で記載内容を考えましょう。
回答が書けたら自分をその会社の社員だと思って、この人を欲しいと思うかという観点で読み直すことをおすすめします。
5.簡潔かつ相手に分かりやすく
エントリーシートでは、文章で分かりやすく伝える力があるかをチェックされています。
分かりやすく伝える力があることを示すために、構成はPREP法を用いましょう。
作家のような豊かな表現力を示す必要はありません。
イイタイコトが相手に伝わることを最優先してください。
構成以外にも接続詞を適切に用い、語尾を統一することで読みやすさが増します。
接続詞の適切な使い方は『ES選考通過率を上げる接続詞の使い方まとめ!「なので」はNGです』を参考に、語尾については『ESの語尾は「ですます」?「である」?各々の長所・短所と使い分け』を参考にしてください。
エントリーシート(ES)を書く際の注意点7つ
続いて、エントリーシート(ES)を書く際の7つの注意点について確認していきましょう。
1.他の人のエントリーシート(ES)をコピペしない
志望企業の内定者のエントリーシートを参考に、自分のエントリーシートの内容をブラッシュアップするのは非常に良いことです。
しかし、コピペをしてはいけません。
もちろんモラルとしてもNGですが、コピペすることによるデメリットが3つあります。
- コピペがバレなくても、面接時にうまく答えられず、不採用となってしまう確率が非常に高い。
- コピペがバレたら、即不採用になる。
- コピペするより、自分で考えた方が内定獲得率は高くなる。
コピペする必要はありません。
社員や内定者に添削してもらいましょう。
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2.省略せずに正式名称で記入する
エントリーシートに回答を記載する際、略語を用いるのはやめましょう。
代表例は「バイト」です。
「バイト」ではなく「アルバイト」という正式名称で記載しましょう。
他にも略語を使ってしまっていないか確認し、使っていれば正式名称に直してください。
3.顔文字、絵文字、記号は利用しない
エントリーシートでは普段のメールやLINEで用いるような顔文字、絵文字、記号は使わないようにしましょう。
メールなどをはじめ、ビジネスの場で顔文字、絵文字、記号を用いることは基本的にありません。
特に「!」(エクスクラメーションマーク)や「?」(はてなマーク)を使ってしまっていないか確認してください。
4.話し言葉で書かない
企業に提出する公的な文章で話し言葉を使わないようにしましょう。
書き言葉で記載してください。
例えば、「だから」や「なので」などの接続詞は話し言葉です。
「そのため」などの書き言葉に直しましょう。
5.制限文字数ぎりぎりまで埋める
エントリーシートは制限文字数字ぎりぎりまで書きましょう。
これには2つの理由があります。
- 文字数に余裕があるなら、アピールポイントを追加したり、記載内容を具体化することで、より良い内容になるから。
- 文字数が少ないと、志望度が低いのかなと心象が良くないため。
ただし、文字をただ埋めれば良いというわけではありません。
コミュニケーション能力があり、企業が求める人物像であると評価されることにつながる内容を追加しましょう。
6.誤字脱字がないか確認する
エントリーシートを提出する前に誤字脱字がないか必ず確認してください。
誤字脱字があると心象が悪くなるとともに、入社後に仕事を任せた際、雑に対応するのではと評価が低下します。
せっかく良い内容にできたのに、誤字脱字のせいで評価を落とさないように気をつけましょう。
7.手書きの場合、読みやすい文字で丁寧に記入する
エントリーシートを手書きで回答することが求められた場合、下書きをして全体のバランスが偏らないように、また誤字脱字がないように気をつけながら、丁寧に書きましょう。
書きなぐったように記載されているとそれだけで読み手は読む気をなくし、不採用にしてしまう可能性もあります。
逆に、手書きでとても丁寧に書かれているとそれだけで非常に印象が良く、高評価に繋がりやすいです。
私も履歴書ではありましたが、ほとんどの就活生がWord(ワード)で作成し印刷したものを提出している中で、市販の履歴書に手書きで内容を記載したものを提出したことがあったのですが、それだけでとても評価されたことがあります。(大手の外資系企業)
もちろん、内容が伴っている必要がありますが、手書きで提出するものは最大限、丁寧に書くようにしましょう。
エントリーシート(ES)でよく問われる設問の書き方の基本
エントリーシートで問われることが多い設問内容は、以下の5つです。
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
- 就活の軸
- キャリアプラン
それぞれの設問の構成、内容を考える際に意識することを確認しましょう。
志望動機の書き方
志望動機を書く際の基本的な文章構成と内容を考える上で意識することを紹介します。
文章構成
文章構成の基本は、以下の通りです。
- 結論:私が貴社を志望する理由は、XXX。
- 根拠・背景:私は大学時代にXXX。・・・
- まとめ:以上の通り、私はXXXという理由で貴社に入社することを強く志望しています。
志望理由の内容によって色々な書き方がありますが、結論である志望理由を述べ、その理由に対する背景や根拠、最後に記載内容をまとめるという流れが基本となります。
意識すること
志望動機を考える際に、以下の3点について考えましょう。
- 過去思考:あなたの過去の経験から言える強みに焦点を当てて考える
- 未来思考:入社後どうなりたいか、何したいかという未来に焦点を当てて考える
- なぜ他社ではなく、その会社なのかを考える
志望理由として、過去思考と未来思考の2つを記載すると説得力があり、おすすめです。
また、志望動機で企業側の特徴や良いところを記載する人がいますが、マストではありません。
文字数が限定されている中で、優先度的に記載しない方が良いこともあります。
企業側の特徴や良いところを記載しなくて良い理由は、以下の4つです。
- 社員は会社のことを当然分かっている
- 会社の良い点や共感した点を知りたいのではなく、なぜあなたが入社したいかが企業側は知りたい
- 会社側の良いところで内容を差別化するのは難しい
- 会社側にその部分を求めていることになる。会社に何を求めているかではなく、何を提供できるかという視点で書かれていた方が、企業側に欲しいと思ってもらえる
気をつけてもらいたいのは、エントリーシートに記載しないだけで、企業分析を実施し会社のことを深く理解する必要は当然あるということです。
会社を理解した上で、自分の強みがどう活かせるのか、どんなことが実現できるのかを考えましょう。
企業側の立場に立った逆算思考がとても大切です。
志望動機の書き方の基本は以上ですが、選考通過率を上げる志望動機の書き方ついては『エントリーシート(ES)の志望動機の書き方は?構成と書き出し解説』を確認してください。
自己PRの書き方
自己PRを書く際の基本的な文章構成と内容を考える上で意識することを紹介します。
文章構成
文章構成の基本は、以下の通りです。
- 結論:私の強みは、XXX。
- 根拠・背景:その強みを大学時代のXXXという経験から体得した。・・・
- まとめ:以上の経験から、私はXXXという強みを体得した。貴社に入社後もXXXを活かして、XXXしたいと考えている。
自己PRは、結論である強みを述べ、その強みを体得したエピソード、最後に記載内容をまとめるという流れが基本となります。
意識すること
自己PRを考える際に、以下の3点について考えましょう。
- 志望企業で活かせる強みを考える
- その強みをどう体得したかのエピソードをまとめる
- 強みを体得したエピソードの他に、その強みを活かしたエピソードがないか考え、まとめる
3点目の強みを活かしたエピソードは文字数に余裕があった際にサブエピソードとして軽く盛り込むと、強みに対する説得力が増します。
例えば、「大学のサークル時代に培ったリーダーシップをインターンの場でも発揮し、営業チームリーダーとして売上50%アップを実現した。」といった具合です。
サブエピソードの後に、まとめとして強みと入社後にその強みをどう活かしていくかを述べましょう。
自己PRの書き方の基本は以上ですが、選考通過率を上げる自己PRの書き方については『エントリーシート(ES)の自己PRの書き方は?改善方法5つも解説』を確認してください。
ガクチカの書き方
続いて、ガクチカを書く際の基本的な文章構成と内容を考える上で意識することを紹介します。
文章構成
文章構成の基本は、以下の通りです。
- 結論:私が学生時代に頑張ったことは、XXX。
- 具体的エピソード:XXXにおける目標はXXXだった。しかし、・・・
- まとめ:以上の結果、かねてからの目標であるXXXを達成した。この経験から私はXXXを学んだ。この経験を貴社に入社後も活かして、XXXで活躍できる人材になりたい。
ガクチカは、結論である学生時代に頑張ったことを述べ、その具体的なエピソード、最後に成果とそこから学んだことを記載するという流れが基本となります。
意識すること
ガクチカを考える際に、以下の3点について考えましょう。
- 学生時代に頑張ったこととそこから言える学んだこと、自分の強み、成果をノートなどに全て書き出す
- その中で志望企業が求める人物像と近しいものを選択する、あるいは、それぞれの頑張ったことと志望企業が求める人物像の結び付けを考える
- 学生時代に頑張ったこと、その経験から体得したことがどう入社後に活かせるのかを考える
学生時代に頑張ったことを書く上で、エピソードの強い・弱い、つまり分かりやすい成果があるかどうかで選択する人が多いですが、必ずしも良いとは言えません。
なぜなら、強いエピソードであっても、入社後に活かすことができない内容であれば、企業側は欲しいと思わないからです。
分かりやすく例えると、プロ野球チームの監督がテニスで全国1位になった人を欲しいと思わないですよね?
企業が求める人物像とあなたのこれまでの経験をいかに結びつけるかが大切です。
ガクチカの書き方の基本は以上ですが、選考通過率を上げるガクチカの書き方や実例については『エントリーシート(ES)のガクチカの書き方徹底解説!例文5つ付き』を確認してください。
就活の軸
就活の軸を書く際の基本的な文章構成と内容を考える上で意識することを紹介します。
文章構成
文章構成の基本は、以下の通りです。
- 結論:私の就活の軸は、XXX。
- 根拠・背景・具体化:私は大学時代にXXXをしており、・・・
- まとめ:以上の経験から、私はXXXを就活の軸としており、貴社も該当すると考え、強く志望している。
就活の軸は、結論である就活の軸を述べ、その具体的説明やそれが就活の軸となったエピソード、最後に記載内容をまとめるという流れが基本となります。
意識すること
就活の軸を考える際に、以下の3点について考えましょう。
- 志望企業があてはまる就活の軸にする
- 志望動機よりも抽象度を高くして考える
- 学生時代に体得した強みを活かしたいという方向性で書くのがおすすめ
当然ですが、就活の軸で記載する内容がエントリーシートを提出する企業に当てはまっていないと、落とされてしまいます。
また、就活の軸と志望動機との違いは、志望動機はなぜその企業なのか、なぜその職種なのかということを書く必要がありますが、就活の軸は志望動機よりも広がりを持ったものです。
つまり、就活の軸として記載する内容に該当する企業が他にあると思われても問題ありません。
最後に、就活の軸は色々な書き方ができますが、「私のXXXという強みを活かしたい」、「XXXという強みが活かせる企業で働きたい」という方向性で書くのが、印象が良くおすすめです。
就活の軸の書き方の基本は以上ですが、選考通過率を上げる就活の軸の書き方や実例については『エントリーシート(ES)の就活の軸の書き方を例文付きで徹底解説!』を確認してください。
キャリアプラン
最後に、キャリアプランを書く際の基本的な文章構成と内容を考える上で意識することを紹介します。
文章構成
文章構成の基本は、以下の通りです。
- 結論:私のキャリアプランはXXXだ。
- 理由:なぜなら、XXXだからだ。
- 具体的エピソード:私は学生時代、XXX。
- まとめ:貴社ではXXXが可能だと考えており、入社後はXXXしていきたい。
キャリアプランは、結論であるキャリアプランを述べ、それがキャリアプランである理由やエピソードを説明し、最後に記載内容をまとめるという流れが基本となります。
意識すること
キャリアプランを考える際、以下の3点について考えましょう。
- 志望する企業で実現可能なキャリアプランを考える
- あなたの強みを活かせることを考える
- 具体的、かつ簡単すぎない内容にする
いくら素晴らしい内容であったとしても、その会社で実現不可能なことを書いてしまうと、不採用となってしまいます。
受ける企業がやっていることの中でやりたいこと、自分の強みを活かせることを記載しましょう。
また、キャリアプランの内容が簡単すぎても抽象的すぎてもダメです。
すぐに実現できることだと意欲が低いと悪印象になるので、気をつけてください。
また、抽象的な内容だと誰でも書けるような内容となり、差別化できないとともに、あなたが本当にやりたいことが分からないと思われてしまいます。
あなたの強みを活かすことを念頭に、その強みを活かしてどうやってキャリアプランを実現するのかという方針で書くと、具体的になるのでおすすめです。
キャリアプランの書き方の基本は以上ですが、選考通過率を上げるキャリアプランの書き方や実例については『エントリーシート(ES)のキャリアプランの書き方を例文付きで解説』を確認してください。
エントリーシート(ES)の書き方に関するよくある質問
趣味・特技欄には何を書いてもいいの?
何を書いても良い訳ではありません。
当然ですが、パチンコなどのギャンブル関連の趣味や特技は、印象が悪くなってしまうのでNGです。
具体的に、エントリーシートにどんな趣味や特技をどう記載すれば良いかについては『エントリーシート(ES)の趣味特技の書き方を例文付きで徹底解説!』を参考にしてください。
エピソードが弱くて困っています。
エピソードの弱さに困っている人は多いですが、気にする必要はありませんし、気にしたところで過去は変えられないのです。
多くの就活生を支援してきましたが、エピソードが強いなと思った人はごく一部ですし、彼らと戦う必要はありません。
大切なのは、同じようなエピソードの人に勝つことです。
同じエピソードでも、そのエピソードの説明の仕方やそこから体得した強みの内容でいくらでも差別化できます。
エピソード自体で合否が決まる訳ではないことを認識し、いかに良いエントリーシートにするかを考えましょう。
強調するために文字に色をつけたり、太字にしても良いのでしょうか?
おすすめできません。
なぜなら、文章の基本構成ができている人であれば最初と最後に結論やイイタイコトが書かれているはずですし、全部強調したいと思うくらい記載内容を練るべきだからです。
つまり、良いESに色や太字は不要なのです。
強調するとしても、数か所を太字にするくらいにしましょう。
インターンのエントリーシートを書くときの注意点は?
インターンのエントリーシートも本選考のエントリーシートと基本は同じですが、志望動機の記載内容に気を付けましょう。
インターンのエントリーシートには企業に入社したい理由ではなく、インターンに参加したい理由を書く必要があります。
インターンで何を学べるのかを調べた上で、インターンに参加したい理由を考えましょう。
ESの添削を誰に頼めば良いか分からない。
ES添削依頼を誰に頼めば良いか分からない、探し方が知りたいという方は、『ES添削は誰に依頼する?通過率100%の元外コン社員が徹底解説!』を参考にしてください。
アクセンチュアの選考通過率が上がるESの書き方が知りたい!
アクセンチュアのESの書き方については、『アクセンチュア23卒のESの書き方・回答例を元社員が徹底解説!』を参考にしてください。
実際の23卒のESの回答例を元アクセンチュア社員が作成・解説しています。
まとめ:エントリーシート(ES)は選考の根幹。書き方の基本をおさえ、時間をかけて仕上げましょう
最後に、今回の内容を振り返りましょう。
▪エントリーシート(ES)で企業が見ているポイント
・会社の求める人物像と一致しているか
・分かりやすく伝える力(コミュニケーション能力)があるか
▪エントリーシート(ES)は、選考フローの中で最も大切であり最も時間をかけるべきもの
▪エントリーシート(ES)の書き方の基本5つ
1.設問に答える
2.基本構成はPREPで
3.エピソードが結論の根拠・裏付けになっていること
4.企業側の立場に立ち、企業に欲しいと思われる内容に
5.簡潔かつ相手に分かりやすく
▪エントリーシート(ES)を書く際の注意点7つ
1.他の人のエントリーシート(ES)をコピペしない
2.省略せずに正式名称で記入する
3.顔文字、絵文字、記号は利用しない
4.話し言葉で書かない
5.制限文字数ぎりぎりまで埋める
6.誤字・脱字がないか確認する
7.手書きの場合、読みやすい文字で丁寧に記入する
今回は、エントリーシートの基本的な書き方について解説しました。
エントリーシートの内容が内定を獲得する上で1番大切です。
今回の内容を何度も読み込み、企業側に評価されるエントリーシートに仕上げましょう。
エントリーシートの書き方の基本の次は、内定獲得率を上げるためのポイントとコツをまとめた『ESの書き方のコツとは?志望企業の内定獲得率を上げるポイント6つ』を確認してください。
志望企業のエントリーシートを提出する前に少なくとも一度は読むことをおすすめします。