エントリーシート(ES)

エントリーシート(ES)の志望動機の書き方は?構成と書き出し解説

サイト運営者 木村

新卒でアクセンチュアに入社。

現在はフリーランスでコンサルタントをしつつ、就活生支援をしています。

  • アクセンチュアをはじめとする有名企業・外資系企業の内定者など500名以上を支援

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就活生
  • 選考通過率を上げる志望動機の書き方が知りたい
  • 他人と差をつける志望動機を書けるようになりたい
  • 一流企業の内定を獲得した人の志望動機の書き方が知りたい

上記のような、就活生の悩みを解決できる記事になっています。

本記事では、

  • 志望動機を書き始める前にすべきこと3つ
  • 志望動機に関するよくある間違い
  • 志望動機の書き出しと基本構成

について解説しています。

記事を読むことで、他人と差をつける志望動機の書き方が分かり、倍率の高い一流企業のES選考通過率と内定獲得率を上げることが可能です!

企業がエントリーシート(ES)で志望動機を求める理由

企業が志望動機を求める理由をまず確認しましょう。

志望動機を求める理由は、以下の2つです。

  • 入社後活躍してくれるかを確認するた
  • 志望度の高さを確認するため

それぞれについて内容を確認しましょう。

入社後活躍してくれるかを確認するため

学生に志望動機を求める理由は、入社後に活躍してくれる人かどうかを確認するためです。

採用側の立場になって考えてみてください。

あなたが誰かを採用する立場であれば、入社後に活躍してくれる人が欲しいはず。

入社後に活躍できることを志望動機でアピールしましょう。

そのため、以下の2つを志望理由に結びつけて記載するのがおすすめです。

  • あなたの強み
  • 入社後に実現したいこと

ただし、会社によって活躍できる人は異なります。

会社か求める人物像に応じて、記載内容を調整しましょう。

志望度の高さを確認するため

学生に志望動機を求める理由の2つ目は、志望度の高さです。

志望度の高さを確認したい理由は以下の2つです。

  • 持続可能性(勤続年数)
  • 同じようなスキルや経験を有している場合、志望度が高い人を採用する

志望度の低い人よりは志望度の高い人を採用するのは当然ですよね。

そのため、志望度の高さを文章で表現しようと、気持ちの強さを記載する学生が多いです。

しかし、感情をESに記載すると幼稚な文章になります。

そのため、1点目に述べた、あなたが入社後にいかに活躍できるかに焦点をあてて、記載するのがおすすめです。

志望度の高さを文章で直接的に表現するのではなく、記載内容を吟味し、良い内容を記載することで、間接的に志望度が高いことを伝えましょう。

企業側は、①入社後活躍してくれるか②志望度が高いかを志望動機で確認していますが、入社後に活躍できることに焦点をあてて内容を考えましょう。

志望動機を書き始める前にすべきこと3つ

志望動機を書き始める前にすべきこと

志望動機を書き始める前にすべき3つのことについて確認しましょう。

1.志望する企業が求める人物像・業務内容について調べる

志望動機に記載する内容を考える前に、エントリーシートを提出する企業が求める人物像や業務内容について調べましょう。

なぜなら、受ける企業のことが分かっていないと、的外れな志望動機を書いてしまうことになり、欲しいと思われないからです。

例えば、どれだけ英語力があっても業務で英語を使わない会社であれば、英語力をアピールしても意味はありませんよね。

志望する企業が求める人物像・業務内容の調べ方は、以下の通りです。

  • コーポレートサイトを確認する(特に新卒採用ページ)
  • OB訪問で実際の社員・元社員に質問する

受ける企業がどんな人材を求めているかを明確にすることは、「敵」を知ることです。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という「孫子」の中の言葉にある通り、就活も「敵」を知ることが、内定を獲得する上で非常に大切なことです。

自分のことばかり考えずに、企業側の立場から逆算しましょう。

2.志望動機の結論(志望理由)を考える 

受ける企業がどんな人材を求めているかが分かったら、その内容をもとに志望動機の結論を考えましょう。

その上で、以下3つのことを意識するのがおすすめです。

  • 過去思考
  • 未来思考
  • なぜその会社でなければならないか

それぞれの内容について確認しましょう。

過去思考

「過去思考」とは、あなたの過去の経験から言える強みに焦点を当てて考えることを意味しています。

つまり、「過去思考」で志望動機を考えるとは、企業が求める人物像と過去の経験から言える自分の強みの共通点を見出すことです。

例えば、企業がリーダーシップを発揮できる人材を求めているのであれば、リーダーシップを発揮した経験とそこから言えるあなたなりのリーダーシップの発揮の仕方を志望動機に含めましょう。

あなたの過去に焦点をあてて、入社後に活躍できることをアピールする結論にしてください。

未来思考

「過去思考」に対して、「未来思考」とは、あなたが入社後どうなりたいか、何したいかという未来に焦点を当てて考えることを意味します。

つまり、「未来思考」で志望動機を考えるとは、受ける会社の業務内容や経験できることとあなたの将来像や入社後に実現したいことの共通点を見出すことです。

企業側が求める人物像を明確にした上で、「過去思考」と「未来思考」の2つの観点で志望動機を述べることができると、会社側が求めている強みと入社後の将来像を有していることが明確に伝わり、企業側に欲しいと思われる確率と欲しいという思いの強さがグッと上がります。

なぜ他社ではなく、その会社なのかを考える

受ける会社が求める人物像を明確にしているので、読み手に「他社でも良いのではないか?」と思われる可能性は少ないと思いますが、念のため、他社でも良い内容になっていないか確認しましょう。

他社でもよい内容になっていると、志望度が低いのではないか、同じ内容のESを複数社に送っているのではないかと思われてしまいます。

本当に入社したいという志望度の高さを間接的に伝えるためにも、受ける企業でないとダメなことが伝わる内容にしましょう。

業界によっては、同業他社との違いが明確に分からないこともあるでしょう。その場合は、入社後に活躍できることにフォーカスしましょう。なぜなら、採用側としては、他の企業でも良いのではないかと思っても、活躍してくれることが明らかであれば、内定を出したくなるものだからです。

3.ロジックツリーを作成する

ロジックツリーとは、三角形を意識して頭の中の思考やアイデアを書き出していくことです。

以下の図を確認しましょう。

志望動機のロジックツリー

ロジックツリーを用いるメリットは以下の3つです。

  • まとまっていないアイデアや思考を抽象度順に整理できる
  • ロジックツリーを作っておけば、同じ結論でも文字数が異なるESを書く場合に、具体度を変える、つまり、レイヤーを調整するだけで対応できる。
  • ロジックツリーがあれば、文章化するのが簡単になる。(接続詞などを適切に用いて、内容を繋げるだけで済む)

志望動機を書くことを目的にロジックツリーを作る際のサンプルとして、以下の図を参考にしてみてください。

志望動機のロジックツリー作成例

上図のように、文章化する前にどんなことを書くかをノートなどで整理することに時間をかけてください。

記載内容を明確にしてから、実際の文章作成に取り掛かりましょう。

志望動機の書き方に関するよくある間違い

志望動機に関して就活生がよくする間違いは、以下の3つです。

  • 企業のどこに魅力を感じたかを記載する
  • なぜこの業界なのかにとどまった内容を記載する
  • やりがいや共感などの感情面を志望動機にする

それぞれの内容について確認しましょう。

企業のどこに魅力を感じたかを記載する

志望動機で企業側の特徴や良いところを記載する人がいますが、あまり評価されません。

その理由は、以下の4つです。

  • 社員は会社のことを当然分かっている
  • 会社の良い点や共感した点を知りたいのではなく、なぜあなたが入社したいかが企業側は知りたい
  • 会社側の良いところで内容を差別化するのは難しい(誰でも書ける)
  • 会社側にその部分を求めていることになる。会社に何を求めているかではなく、何を提供できるかという視点で書かれていた方が、企業側に欲しいと思ってもらえる

何(What)ではなく、なぜ(Why)を中心に書きましょう。

ただし、エントリーシートに記載しないだけで、企業分析を実施し会社のことを深く理解しておく必要は当然あります。

企業側の立場に立った逆算思考を持ちましょう。

なぜこの業界なのかにとどまった内容を記載する

なぜこの業界を志望するかではなく、なぜこの企業なのかを説明しましょう

そんなの分かっているよという方も多いと思います。

それでは、本当にあなたの志望動機はなぜこの企業なのかを説明できているでしょうか。

頭で分かっていても実際のESでなぜこの企業なのかを表現するのは難しいです。

志望動機を書き終えた後に、自分が書いたESを客観的に読み直しましょう。

やりがいや共感などの感情面を志望動機にする

やりがいや「〜が好き」、理念への共感などの感情面を理由にしても、評価されません。

感情面を志望理由にしても、読み手からすると「あっそ」で終わってしまいます。

また、誰でも書け、嘘をいくらでも書けますよね。

あなたの強み、つまり、あなたがどう活躍できるのか、なぜ活躍できるのかを説明せずに、評価され、読み手に欲しいと思われることはありません。

感情を志望動機にするのはもったいないことなのです。

もう少し踏み込んで考えれば、あなたの強みを見つけることができるはず。

感情ではなく、強みを志望理由にしましょう

志望動機の基本構成は?

志望動機の基本構成は、以下の通りです。

  • 結論(志望理由)
  • 裏付けエピソード
  • まとめ

志望理由の内容によって色々な書き方ができますが、書き出しに結論である志望理由を述べ、その理由に対する背景や根拠となるエピソード、最後に記載内容をまとめるという流れが基本となります。

それぞれの構成要素について、考え方・書き方を確認しましょう。

①結論(志望理由)

志望動機に限らず、ESでは結論を最初に書きましょう。

例えば、「私が貴社を志望する理由には、XXXとXXXの2点がある」といった具合です。

その際に、1文目に記載の結論が設問の答えになっているか必ず確認してください。

設問の答えになっていない時点で、読み手は読む気を失くすので気をつけましょう。

制限文字数にもよりますが、志望理由は1~3個にしましょう。複数の理由を記載する場合は、重要度の高い順に記載してください。

②裏付けエピソード

結論(志望理由)に続いて、その結論を裏付けるエピソードを伝えましょう。

エピソードの基本構成は、①目標→②課題→③課題克服のために考えたこと・とった行動→④結果・成果です。

例えば、「第一の理由の背景に、大学時代のXXXの経験がある。XXXでの目標はXXXだった。しかし、XXXとXXXの2つの課題があった。第一の課題を解決すべく、XXX。第二に課題を解決すべく、XXX。以上の結果、目標を達成するとともに、XXX。」といったように記載しましょう。

エピソードを記載する際に、イイタイコトとは関係のない余計なことを書いたり、意味のない具体化をするのはNGです。

全ての文章・単語に目的を持たせ、不要なものは削除しましょう。

そうすることで、イイタイコトがストレートに伝わるとともに、削除した文字数でイイタイコトを裏付けるエピソードの追加が可能になったりします。

エピソードは結論を裏付けるために記載するのです。

その目的を果たすエピソードを書くのであり、何となく書くのはやめましょう。

③まとめ 

最後に、文章のまとめを記載しましょう。

まとめがないと文章に締まりがなく、「結局、この人何が言いたいんだっけ?」と印象に残らないESになってしまう可能性が高いです。

例えば、「以上の通り、私はXXXという理由で貴社に入社することを強く志望しており、入社後はXXX。」のようにまとめを記載してください。

志望動機のまとめと入社後どう活躍したいかを記載するのがおすすめです。

注意点としては、まとめで新しい情報を盛り込まないようにすることです。

例えば、それまでグローバル観点の内容が無かったのに、まとめの文章でグローバルに活躍したいなどの内容があると、読み手は「そんなこと全く言ってなかったよね。この人は結局何が言いたいんだろう」となります。

まとめも何となく記載するのではなく、イイタイコトに即した内容にしましょう。

志望動機に限らず、①結論(Point)、②理由(Reason)、③具体例(Example)、④結論(Point)の順に述べる「PREP法」を用いましょう。特別な理由がない限り、構成はPREPにすることをおすすめします。

志望動機の書き出しは? 

書き出しは第一印象を決める、非常に重要な要素なので、改めて詳しく解説します。

前述の通り、志望動機の設問の書き出しには志望理由を記載しましょう。

例えば、「私が貴社を志望する理由は、XXXだ。」といった具合です。

それでは、良くない書き出しとはどんなものでしょうか。

それは、設問の直接的な回答になっていない内容や具体的エピソードです。

例えば、「私は大学時代にXXXの代表としてリーダーシップを発揮していた。」のような書き出しは良くありません。

書き出しは設問の回答であり、内容の方向性を決めるものです。

実際に文章を書く前に、前述のロジックツリーなどを用いて思考を整理しましょう。

エントリーシート(ES)の書き方に関するよくある質問

ESはいつ提出すれば良い?

締切期限内に出すのは当然ですが、締切の2日前ほど前に余裕を持って提出するのがおすすめです。

ただし、良いESでないのに早めに出してもES選考を通過できません。

締切期限から逆算して1ヶ月前くらいから準備・作成をはじめて、社員などに添削もしてもらって、余裕を持って提出できる状況を作り出しましょう。

特に、志望度の高い企業は長い時間をかけて仕上げることをおすすめします。

ESの書き方の基本は?

ESの書き方の基本については、『エントリーシートの書き方の基本は?よく聞かれる設問の考え方も解説』を参考にしてください。

趣味・特技欄には何を書いてもいいの?

何を書いても良い訳ではありません。

当然ですが、パチンコなどのギャンブル関連の趣味や特技は、印象が悪くなってしまうのでNGです。

具体的に、エントリーシートにどんな趣味や特技をどう記載すれば良いかについては『エントリーシート(ES)の趣味特技の書き方を例文付きで徹底解説!』を参考にしてください。

自己PRの書き方は?

自己PRの書き方については、『エントリーシート(ES)の自己PRの書き方は?改善方法5つも解説』を参考にしてください。

強み・長所の書き方は?

強み・長所の書き方については、『エントリーシート(ES)の長所・強みの書き方を例文付きで徹底解説』を参考にしてください。

弱み・短所の書き方は?

弱み・短所の書き方については、『エントリーシート(ES)の短所・弱みの書き方を例文付きで徹底解説』を参考にしてください。

ガクチカの書き方は?

ガクチカの書き方については、『エントリーシート(ES)のガクチカの書き方徹底解説!例文5つ付き』を参考にしてください。

就活の軸の書き方は?

就活の軸の書き方については、『エントリーシート(ES)の就活の軸の書き方を例文付きで徹底解説!』を参考にしてください。

キャリアプランの書き方は?

キャリアプランの書き方については、『エントリーシート(ES)のキャリアプランの書き方を例文付きで解説』を参考にしてください。

エピソードが弱くて困っています。

エピソードの弱さに困っている人は多いですが、気にする必要はありませんし、気にしたところで過去は変えられません。

多くの就活生を支援してきましたが、エピソードが強いなと思った人はごく一部ですし、彼らと戦う必要はないのです。

大切なのは、同じようなエピソードの人に勝つこと。

同じエピソードでも、そのエピソードの説明の仕方やそこから体得した強みの内容でいくらでも差別化できます。

エピソード自体で合否が決まる訳ではないことを認識し、いかに良いエントリーシートにするかを考えましょう。

強調するために文字に色をつけたり、太字にしても良いのでしょうか?

おすすめできません。

なぜなら、文章の基本構成ができている人であれば最初と最後に結論やイイタイコトが書かれているはずですし、全部強調したいと思うくらい記載内容を練るべきだから。

つまり、良いESに色や太字は不要なのです。

強調するとしても、数か所を太字にするくらいにしましょう。

インターンのエントリーシートを書くときの注意点は?

インターンのエントリーシートも本選考のエントリーシートと基本は同じですが、志望動機の記載内容に気を付けましょう。

インターンのエントリーシートには企業に入社したい理由ではなく、インターンに参加したい理由を書く必要があります。

インターンで何を学べるのかを調べた上で、インターンに参加したい理由を考えましょう。

アクセンチュアの選考通過率が上がるESの書き方が知りたい!

アクセンチュアのESの書き方については、『アクセンチュア23卒のESの書き方・回答例を元社員が徹底解説!』を参考にしてください。

実際の23卒のESの回答例を元アクセンチュア社員が作成・解説しています。

サイト運営者 木村

無料OB訪問アプリ「マッチャー」にOBとして登録しているので、ESについて相談したい方・ES添削依頼をしたい方はこちらからご連絡ください!

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まとめ:企業側に欲しいと思わせる志望動機を書いて、ES選考通過率をアップさせましょう

最後に、今回の内容を振り返りましょう。

▪企業がエントリーシート(ES)で志望動機を求める理由
・入社後活躍してくれるかを確認するため
・志望度の高さを確認するため

▪志望動機を書き始める前にすべきこと3つ
1.志望する企業が求める人物像・業務内容について調べる
2.志望動機の結論(志望理由)を考える
3.ロジックツリーを作成する

▪志望動機の書き方に関するよくある間違い
・企業のどこに魅力を感じたかを記載する(whatではなく、 whyを記載しましょう)
・なぜこの業界なのかにとどまった内容を記載する(業界ではなく、なぜこの企業なのかを説明しましょう)
・やりがいや共感などの感情面を志望動機にする(感情ではなく、入社後に活かせるあなたの強みを記載しましょう)

▪志望動機の基本構成
①結論(志望理由)
②裏付けエピソード
③まとめ

▪ 志望動機の書き出し
志望動機の書き出しには志望理由を記載する。例えば、「私が貴社を志望する理由は、XXXだ。」のように。

今回は、選考通過率を上げる志望動機の書き方について解説しました。

今回の内容を何度も読み込み、内定獲得率を上げる志望動機に仕上げてください。

続いて、自己PRの具体的な書き方について、『エントリーシート(ES)の自己PRの書き方は?改善方法5つも解説』を確認していきましょう。

  • この記事を書いた人

木村 亘佑(こうすけ)

『第一志望をカチトルための就活戦略』をテーマに本サイトで情報発信しています。 【経歴】上智大学 ▸ アクセンチュア▸ フリーランスコンサルタント/就活生支援サービス運営。 アクセンチュアをはじめとする外資系企業の内定者など500名以上を支援しています。 noteでも総コン(アクセンチュアやBIG4等)の選考対策記事を公開中! https://note.com/kanauba/

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