新卒でアクセンチュアに入社。
現在はフリーランスでコンサルタントをしつつ、就活生支援をしています。
- アクセンチュアをはじめとする有名企業・外資系企業の内定者など500名以上を支援
- 選考通過率を上げるガクチカの書き方が知りたい
- 他人と差をつけるガクチカを書けるようになりたい
- 一流企業の内定を獲得した人のガクチカの書き方・実例が知りたい
上記のような、就活生の悩みを解決できる記事になっています。
本記事では、
- そもそもガクチカとは?
- ガクチカを書き始める前にすべきこと3つ
- ガクチカの基本構成・書き方
- 評価されないガクチカの特徴7つ
- 内定獲得率を上げるガクチカ改善方法4つ
について解説しています。
記事を読むことで、他人と差をつけるガクチカの書き方が分かり、倍率の高い一流企業のES選考通過率と内定獲得率を上げることが可能です!
目次
そもそもガクチカとは?
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称であり、志望動機や自己PRと並んで、ESでよく問われる設問です。
ガクチカの回答内容として、学生時代の経験や活動についてのエピソードとそこから学んだことや体得した強みなどを述べる必要があります。
ガクチカと自己PRの違いは?
ガクチカと自己PRの違いが分からないという方に向けて、両者の違いを明確にしておきましょう。
考えることは基本的には変わりませんが、ガクチカは学生時代に頑張ったことを中心に述べ、自己PRはあなたの強みを中心に述べるという違いがあります。
具体的には、ガクチカは学生時代に頑張ったことを結論として述べ、その頑張りの結果、何を学び、どのような強みを体得したかを述べ、一方で、自己PRはあなたの強みを結論として述べ、その強みを裏付ける学生時代の経験やエピソードを記載するという構成で書く必要があるのです。
つまり、ガクチカと自己PRは、文章の構成要素は同様ですが、結論・構成が異なります。
本記事ではガクチカの書き方について詳しく紹介していますが、自己PRの具体的な書き方については、『エントリーシート(ES)の自己PRの書き方は?改善方法5つも解説』を参考にしてください。
企業がエントリーシート(ES)でガクチカを求める理由
続いて、企業がエントリーシート(ES)でガクチカを求める理由を確認しましょう。
ガクチカを求める理由は、以下の2つです。
- 経験やそこから得た強みが求める人物像と一致しているかを確認するため
- 入社後活躍してくれるかを確認するため
それぞれについて内容を確認しましょう。
1.経験やそこから得た強みが求める人物像と一致しているかを確認するため
企業側は学生のガクチカの内容から自社が求める人物像や経験・強みを有しているかを確認しています。
どれだけ良い学歴や経験があったとしても、企業側が求めている人物像や経験・強みが無いとみなされると、欲しいと思われる可能性は低くなり、選考通過率も大きく下がるのです。
そのため、企業側がどんな人材を求めているのかを調べて明確にしておく必要があります。
明確にした上で、あなたが当てはまっている内容をガクチカでアピールして企業側に納得してもらいましょう。
2.入社後に活躍してくれるかを確認するため
学生にガクチカを求める理由の2つ目は、学生時代にどんなことに挑戦し、どのような結果を出せたのか、またそこから何を学んだのかを把握することで、入社後に貢献してくれるかを確認するためです。
企業の業務内容や求める人物像を認識しつつ、自分の学生時代の経験の中からどの経験を押し出すのか、またどのようなことを学んだこととしてアピールするのかを逆算することが大切になります。
また、良い経験や強みを述べるとともに、その経験や強みを入社後にどう活かすのかを説明すると、企業側もあなたのことを欲しいと思うはずです。
例えば、「貴社に入社後も、XXXの経験を活かして、XXXしていきたい。」のように表現しましょう。
ガクチカでは、会社が求める人物像を明確にして、その人物像にあてはまり、入社後に活躍できることを納得してもらう内容にしましょう。
記載するエピソードやそこから学んだこと・強みは何でも良いわけではないことを覚えておいてください。
ガクチカを書き始める前にすべきこと
ガクチカを書き始める前にすべき3つの内容を確認しましょう。
1.志望する企業が求める人物像と業務内容について調べる
ガクチカに記載する内容を考える前に、エントリーシートを提出する企業が求める人物像や業務内容について調べましょう。
なぜなら、受ける企業のことが分かっていないと、的外れなガクチカを書いてしまうことになり、欲しいと思われないからです。
例えば、留学経験があり英語力に強みがあっても業務で英語を使わない会社であれば、留学経験や英語力をアピールしても意味はありませんよね。
志望する企業が求める人物像・業務内容の調べ方は、以下の2つです。
- コーポレートサイトを確認する(特に新卒採用ページ)
- OB訪問で実際の社員・元社員に質問する
受ける企業がどんな人材を求めているかを明確にすることは、「敵」を知ることです。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という「孫子」の中の言葉にある通り、就活も「敵」を知ることが、内定を獲得する上で非常に大切なことです。
自分の立場から考えるのではなく、企業側の立場から逆算して記載内容を考えましょう。
2. ガクチカの結論を考える
受ける企業がどんな人材を求めているかや業務内容が分かったら、その内容をもとにガクチカの結論、つまり学生時代の経験の中からどの経験をアピールするかを考えましょう。
その際に、以下の3つの手順で考えるのがおすすめです。
- 学生時代の経験を書き出す
- その経験から学んだことや体得した強みを考える
- 企業の求める人物像や業務内容とあなたの経験や学んだこと、強みが一致しているか確認する
まず、学生時代の経験を全て書き出しましょう。
ガクチカの記載内容として、大学時代の経験が望ましいですが、小・中・高校時代の経験でもNGではありません。
ガクチカに記載する経験として、以下のような経験がないか思い出してください。
- 多くの時間を割いたもの
- 目標達成など成果を残した経験
- 苦労した経験
- 明確な役割を担った経験
- その分野では誰にも負けないというもの
過去に自分が経験したことを書き出したら、それぞれの経験から学んだことや体得した強みを考えましょう。
最後に、企業が求める人物像や業務内容と学生時代の経験やそこから学んだこと、体得した強みの共通点を探してください。
例えば、あなたの学生時代の経験が部活動のキャプテンであり、体得した強みがリーダーシップである場合、企業がリーダーシップを発揮できる人材を求めているのであれば、ガクチカに記載すべきですが、企業がリーダーシップを重要視していないのであれば、その他の経験や強みを記載すべきです。
この3つの手順でガクチカに記載する内容を明確にしましょう。
学生時代の経験の中でどの経験をアピールするかに迷ったら、複数の経験でガクチカの内容を考えて、作成しましょう。
実際に作成してみて、どちらの内容が企業側に欲しいと思われるかを比較して、提出する内容を決定してください。
自分で判断できない場合、OB訪問時に聞いてみるのも良い方法です。
3.ロジックダイヤモンドを作成する
ロジックダイヤモンドとは、ひし形を意識して頭の中の思考やアイデアを整理することです。
以下の図がロジックダイヤモンドの基本を表しているので、まず確認してみてください。
ロジックダイヤモンドを用いるメリットは以下の2つです。
- まとまっていないアイデアや思考を抽象度順に整理できる
- ロジックダイヤモンドがあれば、文章化するのが簡単になる。(接続詞などを適切に用いて、内容を繋げるだけで済む)
ガクチカを書くことを目的にロジックツダイヤモンドを作る際のサンプルとして、以下の図を参考にしてみてください。
上図のように、文章化する前にどんなことを書くかをノートなどで整理することに時間をかけましょう。
記載内容を明確にしてから、実際の文章作成に取り掛かってください。
ガクチカの基本構成・書き方
ガクチカの基本構成は、以下の通りです。
- 結論(学生時代に力を入れたこと)
- エピソード
- まとめ
色々な書き方ができますが、書き出しに結論である学生時代に力を入れたことを述べ、その経験を具体的に説明し、最後にその経験から学んだことや体得した強みを記載するという流れが基本となります。
それぞれの構成要素について、考え方・書き方を確認しましょう。
①結論:学生時代に力を入れたこと
ガクチカに限らず、ESでは結論を最初に書きましょう。
例えば、「私が学生時代に力を入れたことは、XXXだ」といった具合です。
その際に、1文目に記載の結論が設問の答えになっているか必ず確認してください。
設問の答えになっていない時点で、読み手は読む気を失くすので気をつけましょう。
制限文字数にもよりますが、記載する学生時代に力を入れたことは1つにしましょう。
もし複数の強みを記載するのであれば、重要度の高い順に記載してください。
②エピソード:具体的な経験・エピソード
結論(学生時代に力を入れたこと)に続いて、その具体的なエピソードを記載しましょう。
エピソードの基本構成は、①目標→②課題→③課題克服のために考えたこと・とった行動→④結果・成果です。
例えば、「XXXでの目標はXXXだった。しかし、XXXとXXXの2つの課題があった。第一の課題を解決すべく、XXX。第二に課題を解決すべく、XXX。以上の結果、目標を達成するとともに、XXX。」といったように記載しましょう。
エピソードを記載する際に、イイタイコト(この後に述べる学んだことや体得した強み)とは関係のないことを書いたり、意味のない具体化をするのはNGです。
全ての文章・単語に目的を持たせ、不要なものは削除しましょう。
そうすることで、イイタイコトがストレートに伝わるとともに、削除した文字数でより具体的に経験を伝えることが可能になったりします。
エピソードは結論・イイタイコトを裏付けることを目的に記載するのです。
その目的を果たすエピソードを書くのであり、何となく書くのはやめましょう。
③まとめ:学んだこと、体得した強み、経験を入社後にどう活かしていくか
最後に、文章のまとめを記載しましょう。
まとめがないと文章に締まりがなく、「結局、この人何が言いたいんだっけ?」と印象に残らないESになってしまう可能性が高いです。
例えば、「以上の経験から、私はXXXという強みを体得した。貴社に入社後も強みを活かして、XXXしていきたい。」のようにまとめましょう。
学生時代に力を入れたことから学んだことやそこから体得した強みを述べるとともに、それを入社後にどう活かしていきたいかを記載するのがおすすめです。
注意点としては、まとめで新しい情報を盛り込まないようにすることです。
例えば、グローバルな経験・強みを述べていたわけではないのに、まとめの文章でグローバルに活躍したいなどの内容があると、読み手は「そんなこと全く言ってなかったよね。この人は結局何が言いたいんだろう」となります。
まとめについても何となく記載するのではなく、イイタイコトに即した内容にしましょう。
ガクチカに限らず、①結論(Point)、②理由(Reason)、③具体例(Example)、④結論(Point)の順に述べる「PREP法」を用いましょう。特別な理由がない限り、構成はPREPにすることをおすすめします。
パターン別ガクチカ例文5つ
それでは実際のガクチカの例文を以下の5つのパターン別に記載しているので、それぞれの構成と内容を確認して参考にしてみてください。
- アルバイト
- インターン
- サークル活動
- 部活動
- 留学
1.アルバイト
私が学生時代に力を入れたことは、カフェのアルバイトリーダーとして、店舗の売上を20%向上させたことだ。
店舗の売上を向上させるために、店舗の認知拡大による興味喚起とリピート率の向上の2つを目的として、それそれに対して以下の施策を講じた。第一に、インスタグラムとツイッターを活用し、定期的に情報発信した。第二に、提供メニュー内容の拡充と接客マニュアルの作成を主導した。その結果、店舗の売上が20%向上するとともに、会社から表彰され、他店舗の売上向上アドバイザーに抜擢された。
この経験からリーダーとしてチームの目標達成を実現する強みを体得した。アルバイトリーダーとしての経験とそこから体得した強みを活かして、貴社の営業職で売上向上に貢献したい。
2.インターン
私が学生時代に力を入れたことは、ITベンチャー企業での長期インターンシップにおいて、ブログからの契約数を1.5倍に増加させたことだ。
当初、ブログ記事を毎日投稿していたが1日あたりの閲覧数が約50であった。そこで、閲覧数が少ない原因と閲覧数を上げる方法を研究・分析し、キーワード戦略を策定し、各記事の文字数を8000文字以上にするとともに、競合他社の記事内容を参考にすることにした。その結果、各キーワードで上位表示される記事が倍以上に増加し、問い合わせ件数が5倍に増加し、契約数も1.5倍に増加した。
この結果を活かして、貴社のマーケティング職においても、分析力と実行力を活かして成果を上げていきたい。
3.サークル活動
私が学生時代に力を入れたことはバドミントンサークルの立ち上げと運営だ。
高校時代にバドミントン部に所属し全国大会出場を果たしたものの、進学先の大学にはバドミントン部もサークルもなかったため、バドミントンサークルを立ち上げた。しかし、立ち上げ当初は8名しか所属メンバーがいなかった。そこで所属人数を増やすことを目的に、以下2つの施策に取り組んだ。まず第一に、ツイッターとインスタグラムによるサークルの広報活動を実施。第二に、経験者と未経験者の両者が楽しく共存できる練習メニューの考案とバドミントンとは関係ないアクティビティを実施した。上記2つの取組の結果、2年後には所属人数が100名以上となった。
以上の通り、0を1にし、1を10にする経験を通して、組織の目標達成を実現できるリーダーが強みとなった。この経験を活かして、貴社に入社後も新しいことに取り組み、チームの成功に導くリーダーとして活躍していきたい。
4.部活動
私が学生時代に力を入れたことは、大学の陸上部に所属し、400メートル走で大学ベスト8を目標に努力したことだ。
高校時代に全国大会出場経験があるものの、大学入学当初は怪我をしたこともあり、記録を伸ばすことができなかった。そこで私は走り方を見直すことにした。まず第一に、外部コーチにSNSでメッセージを送り、指導を請うことにした。続いて第二に、走り方のみならず、コーチのもとで食生活や生活スタイルを見直した。その結果、当初の目標を達成し、大学3位の結果を残すことができた。
以上のように、目標達成に向けた行動力と継続力を活かして、貴社の営業職にて売上目標を達成していきたい。
5.留学
私が学生時代に力を入れたことは、トロント大学への留学を実現させ、英語力とグローバルな視野を体得したことだ。
トロント大学への交換留学に向けて、「TOEFL iBT」で100点をとることを目標に大学入学ともに英語の勉強に力を入れた。その結果、101点を獲得し、トロント大学への交換留学を実現した。トロント大学では、経営学を専攻し勉学に励むとともに、環境保護活動を行う学生団体に所属し、現地企業の環境問題への取組を支援してきた。留学当初はうまく意思疎通できないこともあったが、活動を通して英語力が向上するとともに、世界全体に影響を及ぼす環境問題をきっかけにグローバルな視野が身についた。
トロント大学への留学経験をもとに、貴社においても世界共通のグローバルな課題を解決できる人材になりたい。
評価されないガクチカとは?
評価されないガクチカの特徴について確認しましょう。
志望する企業で活かすことができない経験を述べている
学生時代に頑張ったことであれば何を書いても良いというわけではありません。
例えば、野球チームに所属したいのに、テニスで全国大会優勝した経験をアピールしても意味はないですよね。
テニスの全国大会で優勝したことは素晴らしいことですが、その人よりも野球経験があり県大会優勝した人を野球チームは欲しいと思うはずです。
企業分析をして企業が求める人物像と業務内容を明らかにし、その内容と一致する経験を記載しましょう。
学生時代に頑張ったこととそこから学んだこと・体得した強みのつながりがうすい
学生時代に頑張ったことのエピソードとそこから学んだことや体得した強みのつながりがうすい人は非常に多いです。
学生時代に頑張ったことのエピソード→そこから学んだことや体得した強み、と学んだことや強み→学生時代に頑張ったことのエピソードの双方向から内容を確認して、読み手に納得してもらえる内容にしましょう。
両者のつながりが薄い場合の修正方針は、①学生時代に頑張ったことのエピソードはそのままで、学んだこと・体得した強みを変える、②学んだこと・体得した強みはそのままで、学生時代に頑張ったことのエピソードを変える、の2つです。
いずれにしても、企業が欲しい人物像に一致しているか確認することを忘れないようにしましょう。
修正したら、再度エピソードと強みや学んだことを双方向的に確認して、繋がり・結びつきがあるか確認してください。
誰でも書ける内容になっている
実際にそのエピソードの経験がなくても書けてしまう内容にとどめるのはやめましょう。
とてももったいないです。
学生なので、部活動やサークル活動、アルバイト、インターンシップなどの経験をガクチカで述べる人が多いですが、それぞれの経験においてあなたがどのように考え、どう取り組み、そこから何を体得したのかを具体的に記載しましょう。
また、体得したこととして、リーダーシップや課題解決力などを述べる人が多いですが、どんなリーダーシップなのでしょうか、あるいは、どんな課題解決力なのでしょうか。
その「どんな」の部分が具体化すべきところであり、読み手が知りたいことであり、あなたにしか書けない部分なのです。
やみくもな具体化は不要ですが、意味のある具体化は他者との差別化に繋がり、読み手の納得感に繋がります。
エピソードの内容が分かりにくい、論理の飛躍がある
エピソードの基本構成は、①目標→②課題→③課題克服のために考えたこと・とった行動→④結果・成果ですが、特に③→④において論理の飛躍がある人が多いです。
例えば、「私は解決策としてXXXを提案した。その結果、XXXという目標達成を実現した。」という内容では、実際にどう解決したのかが分からず、本当にその提案内容が良くて目標達成できたのか、目標達成できた主な要因は他にあるのではないかと疑問視されますよね。
文章で全て伝え切るのは不可能ですが、明らかな論理の飛躍がある場合には説明を追加しましょう。
論理の飛躍が解消されることで、相手の納得感も大きく上昇します。
複数のエピソードや浅い内容を盛り込んでいる
「ガクチカ」は、エピソードを1つに絞り、そのエピソードについて具体的に記載するようにしましょう。
設問が「あなたが学生時代に力をいれたことについて教えてください」といった内容であれば、エピソードが複数あったもNGではありまさんが、設問が「あなたが学生時代に最も力をいれたことについて教えてください」といった内容の場合、「最も」と言われているので、エピソードは1つであるべきです。
また、エピソードを具体的に書く必要がありますが、イイタイコトに関わることのみ具体的に記載しましょう。
例えば、その経験から体得した強みとしてリーダーシップについて述べたいのであれば、エピソードにおいてもリーダーシップを実際に発揮したことについて書くべきです。
ガクチカは基本的に1つのエピソードを深く、具体的に記載することを心がけましょう。
嘘や内容の盗用、過度な誇張表現をする
当然ですが、嘘やエピソードの盗用は禁物です。
モラル的にも当然ダメですが、いずれ採用側にバレます。
なぜなら、エントリーシートに記載した内容は、ES選考で確認されるだけではなく、その後の面接選考においてもエントリーシート記載内容について、様々な質問をされることになるからです。
その際の受け答えを見れば、面接官にはすぐ分かります。
学生時代に力を入れたことのみならず、ES記載内容や面接で答える内容は嘘をつかず、誠実に対応しましょう。
内定獲得後であっても、嘘や事実と異なる内容を企業に伝えていたことが判明した場合、内定取消になります。
専門用語など一般的ではない言葉を使っている
一般的に知られていない専門用語などを使うのはやめましょう。
なぜなら、読み手に伝わらないからです。
研究やアルバイトについてのガクチカを書く人に多くみられます。
専門用語を平易な言葉に置き換えるなどの工夫をしましょう。
ガクチカの内容を改善し内定獲得率を上げる方法4つ
ガクチカの内容を改善する方法ついて確認しましょう。
面接で聞かれたくないことは記載しない
ガクチカに限らずですが、面接で聞かれたくないこと(聞かれると答えにくいこと)をESに記載するのはやめましょう。
面接はES記載内容をもとに質問をされることがほとんどです。
裏を返せば、ESに書かなければ聞かれる可能性も大きく減るということです。
ESはES選考のみならず、面接選考まで影響を及ぼすことを意識して内容を吟味しましょう。
意味のない数値化はしない
数値化しても評価されないことを数値化するのはやめましょう。
やみくもに数値を用いて具体化するのではなく、イイタイコトを裏付けるor評価される場合にのみ、数値化しましょう。
例えば、リーダーとして率いていた人数が200人なのであれば、人数の多さが評価に値するので記載すべきですし、率いていた人数が5人なのであれば、多いとは言えないので特に記載する必要はないといった具合です。
数値に限らず、優勝や表彰などの分かりやすい成果は記載することをおすすめします。
意味と目的のある数値化・具体化をしましょう。
社員・元社員、内定者に添削してもらう
自分の力のみで内定を獲得できるESに仕上げることは可能ですが、やはり添削してもらうのがおすすめです。
志望する企業で働く社会人や内定者に読んでもらい、フィードバックしてもらいましょう。
具体的なES添削の依頼の仕方については、『ES添削依頼メールとお礼メールの書き方まとめ!例文と注意点も解説』を参考にしてください。
無料OB訪問アプリ「マッチャー」にOBとして登録しているので、ESについて相談したい方・ES添削依頼をしたい方はこちらからご連絡ください!
より良いエピソード・表現・単語を探し続ける
ガクチカに限らずですが、ESを提出するまで改善し続けましょう。
志望度の高い企業であればなおさらです。
内定者のESを読んで良い表現が見つかるかもしれませんし、新聞や本の中に良い単語があるかもしれません。
ESは最初から良い内容を書けるわけでも、突然に良い内容になるわけでもありません。
日々のちょっとした改良の積み重ねが、最終的に他人との圧倒的な差となるのです。
志望企業の内定のためにもコツコツと頑張っていきましょう。
エントリーシート(ES)の書き方に関するよくある質問
ESはいつ提出すれば良い?
締切期限内に出すのは当然ですが、締切の2日前ほど前に余裕を持って提出するのがおすすめです。
ただし、良いESではないのに早めに出してもES選考を通過できません。
締切期限から逆算して1ヶ月前くらいから準備・作成をはじめて、社員などに添削もしてもらって、余裕を持って提出できる状況を作り出しましょう。
特に、志望度の高い企業は長い時間をかけて仕上げることをおすすめします。
ESの書き方の基本は?
ESの書き方の基本については、『エントリーシートの書き方の基本は?よく聞かれる設問の考え方も解説』を参考にしてください。
趣味・特技欄には何を書いてもいい?
何を書いても良い訳ではありません。
当然ですが、パチンコなどのギャンブル関連の趣味や特技は、印象が悪くなってしまうのでNGです。
具体的に、エントリーシートにどんな趣味や特技をどう記載すれば良いかについては『エントリーシート(ES)の趣味特技の書き方を例文付きで徹底解説!』を参考にしてください。
志望動機の書き方は?
志望動機の書き方については、『エントリーシート(ES)の志望動機の書き方は?構成と書き出し解説』を参考にしてください。
自己PRの書き方は?
自己PRの書き方については、『エントリーシート(ES)の自己PRの書き方は?改善方法5つも解説』を参考にしてください。
強み・長所の書き方は?
強み・長所の書き方については、『エントリーシート(ES)の長所・強みの書き方を例文付きで徹底解説』を参考にしてください。
弱み・短所の書き方は?
弱み・短所の書き方については、『エントリーシート(ES)の短所・弱みの書き方を例文付きで徹底解説』を参考にしてください。
就活の軸の書き方は?
就活の軸の書き方については、『エントリーシート(ES)の就活の軸の書き方を例文付きで徹底解説!』を参考にしてください。
キャリアプランの書き方は?
キャリアプランの書き方については、『エントリーシート(ES)のキャリアプランの書き方を例文付きで解説』を参考にしてください。
エピソードが弱くて困っています。
エピソードの弱さに困っている人は多いですが、気にする必要はありませんし、気にしたところで過去は変えられません。
多くの就活生を支援してきましたが、エピソードが強いなと思った人はごく一部ですし、彼らと戦う必要はないのです。
大切なのは、同じようなエピソードの人に勝つこと。
同じエピソードでも、そのエピソードの説明の仕方やそこから体得した強みの内容でいくらでも差別化できます。
エピソード自体で合否が決まる訳ではないことを認識し、いかに良いエントリーシートにするかを考えましょう。
強調するために文字に色をつけたり、太字にしても良いのでしょうか?
おすすめできません。
なぜなら、文章の基本構成ができている人であれば最初と最後に結論やイイタイコトが書かれているはずですし、全部強調したいと思うくらい記載内容を練るべきだから。
つまり、良いESに色や太字は不要なのです。
強調するとしても、数か所を太字にするくらいにしましょう。
インターンのエントリーシートを書くときの注意点は?
インターンのエントリーシートも本選考のエントリーシートと基本は同じですが、志望動機の記載内容に気を付けましょう。
インターンのエントリーシートには企業に入社したい理由ではなく、インターンに参加したい理由を書く必要があります。
インターンで何を学べるのかを調べた上で、インターンに参加したい理由を考えましょう。
アクセンチュアの選考通過率が上がるESの書き方が知りたい!
アクセンチュアのESの書き方については、『アクセンチュア23卒のESの書き方・回答例を元社員が徹底解説!』を参考にしてください。
実際の23卒のESの回答例を元アクセンチュア社員が作成・解説しています。
まとめ:企業側に欲しいと思わせるガクチカを書いて、ES選考通過率をアップさせましょう
最後に、今回の内容を振り返りましょう。
▪ガクチカを書き始める前にすべきこと3つ
①志望する企業が求める人物像と業務内容について調べる
②ガクチカの結論を考える
③ロジックダイヤモンドを作成する
▪ガクチカの書き方・構成
①結論:学生時代に力を入れたこと
②エピソード:具体的な経験・エピソード
③まとめ:学んだこと、体得した強み、経験を入社後にどう活かしていくか
▪評価されないガクチカの特徴7つ
①志望する企業で活かすことができない経験を述べている
②学生時代に頑張ったこととそこから学んだこと・体得した強みのつながりがうすい
③誰でも書ける内容になっている
④エピソードの内容が分かりにくい、論理の飛躍がある
⑤複数のエピソードや浅い内容を盛り込んでいる
⑥嘘や内容の盗用、過度な誇張表現をする
⑦専門用語など一般的ではない言葉を使っている
▪内定獲得率を上げるガクチカ改善方法4つ
①面接で聞かれたくないことは記載しない
②意味のない数値化はしない
③社員・元社員、内定者に添削してもらう
④より良いエピソード・表現・単語を探し続ける
今回は、選考通過率を上げるガクチカの書き方について解説しました。
今回の内容を何度も読み込み、内定獲得率を上げる志望動機に仕上げましょう。
続いて、就活の軸の具体的な書き方について、『エントリーシート(ES)の就活の軸の書き方を例文付きで徹底解説!』を確認してください。