新卒でアクセンチュアに入社。
現在はフリーランスでコンサルタントをしつつ、就活生支援をしています。
- アクセンチュアをはじめとする有名企業・外資系企業の内定者など250名以上を支援
- 内定を複数獲得できたが、就職先をどこにするかで迷っている。
- 後悔しない就職先の決め方が知りたい!
上記のような内定を複数獲得し、失敗しない就職先を決める方法とポイントが知りたい、という就活生の皆さんの悩みを解決できる記事になっています!
記事を書いている私は、内定後の就職先選び含め、多くの就活生を支援している元アクセンチュア社員です。
本記事では、
- 内定複数獲得時の就職先の決め方・手順
- ケース別の就職先の決め方のポイント
について解説しています。
記事を読むことで、複数の企業からベストな就職先を決める方法が分かるとともに、キャリアをより良い形でスタートでき、より良い人生にすることができますよ!
目次
内定を複数獲得した優秀な就活生のあなた
まずは、就活本当にお疲れ様でした。
そして内定獲得、本当におめでとうございます!
自分の納得のいかない結果になってしまった方もいるかもしれませんが、内定を複数獲得したことはとても誇るべきことです。
社会があなたを強く必要としている証拠に他なりません。
志望度が低かった企業でも入社後に入って良かったと思っている社会人や大活躍している社会人はたくさんいます。
逆に、第一志望に入社した方でも別の会社にすれば良かったと後悔している社会人がいるのも事実です。
あなたがいかなる状況であれ、今できるベストの選択・行動をとっていきましょう。
それは、就活のみならず、今後生きていく上で非常に大切なことだと思います。
それでは、内定を複数獲得した現状を最大限に活かす、ベストな就職先の決め方・手順を確認していきましょう。
内定複数獲得時の新卒入社する会社の決め方・手順
各手順について具体的に確認していきましょう。
①新卒入社する会社を決める上での判断基準項目を書き出し、優先度をつける
まずは、就職する上で企業に求めること(判断基準項目)を本音ベースで書き出しましょう。
そして、判断基準項目の優先度を決めましょう。
判断基準項目例7個
就職先を決める際の判断基準となる項目の例を以下に7個記載しているので、参考にしてみてください。
- お金(月収、年収、ボーナス、残業代、生涯年収など)
- 休日(年間休日数、有給休暇取得率など)
- 業務内容(職種、自分のやりたいことができるかなど)
- 成長(なりたい人物像になれるか、成長したい方向に成長できるかなど)
- キャリア形成(昇進スピード、転職先・転職のしやすさなど)
- 雰囲気(どんな人が働いているか、外資・日系、男女比率など)
- 勤務地(東京・地方、在宅勤務・出社、地方・海外転勤など)
項目を書き出したら、各基準項目に優先度をつけましょう。
例えば、以下のように優先度をつけることができます。
- 年収
- コンサル業界
- 起業する人が多い
- グローバルな雰囲気
- 勤務地が東京
- 転勤なし
- 残業が少ない
②各内定先の判断基準項目の実態を調べる
項目を書き出し、優先度を決めたら、内定を獲得した各企業の実態を調査して、まとめましょう。
例えば、以下のような具合です。
- 年収:◎(1年目500万円、平均年収950万円)
- コンサル業界:○
- 起業する人が多い:×(あまりいない)
- グローバルな雰囲気:○(外資系)
- 勤務地が東京:×(大阪)
- 転勤なし:○
- 残業が少ない:△(繁忙期は非常に忙しい)
③内定獲得企業を横軸、判断基準項目を縦軸に表を作成する
内定獲得した各企業の判断基準項目の実態について調査できたら、表にまとめましょう。
その際に、内定獲得企業を横軸、判断基準項目を優先度順に縦軸に並べましょう。
例えば、以下のようにまとめることができます。
表を作成する上で、数値で記載するのも良いですが、◎,○,△,×などの記号を用いて表現すると比較しやすくなっておすすめです。
④表をもとに各企業を比較し、論理的にどこが良いか結論を出す
表にまとめることで、頭の中でなんとなく比べるのではなく、視覚的かつ論理的に比較することができます。
比較の仕方は色々ありますが、数値化して比較するのがおすすめです。
例えば、以下の3パターンなどのようにやってみてください。
- 各企業の◎,○,△,×の数で比較
- 項目の優先度順に応じて、各判断基準項目の1位にポイントを付与し、総合点で比較
例えば、判断基準項目が5つあれば、優先度1位の判断基準項目において1位の企業に5ポイント付与といった具合 - 項目の優先度順に応じて、各判断基準項目の最下位にマイナスポイントを付与し、総合点で比較
例えば、判断基準項目が5つあれば、優先度1位の判断基準項目において最下位の企業に-5ポイント付与といった具合
※マイナスが一番小さい企業が一番良い会社
以上のようなやり方で、論理的に就職先を決めましょう。
⑤しばらく期間をあけてから直感で選択する
④までの手順では、あえて感情を排除して、客観的事実のみをもとに内定獲得企業を比較してもらいました。
客観的に比較できたら、数日間そのことを考えるのをやめて、具体的な内容を忘れるようにしてください。
数日間置いて、今度は論理や比較結果など関係なしに、直感的に行きたい会社として思い浮かんだ会社を就職先に選びましょう。
たとえその企業が④で比較した結果1位になった企業とは違ってもです。
この理由を論理的に説明することはできないですし、適切な例かは分かりませんが、就活生には恋愛に例えて説明しています。
例えば、あなたにイケメンで身長が高くてお金持ちの男友達(かわいくて性格も良い女友達)がいたとしても、そうではない男性(女性)を好きになること、なったこと、そしてお付き合いしたことがあると思います。
これって一見不思議ですけど、よくあることですよね。
それと同じことが就職先選びでも当てはまると思っています。
どれだけ有名企業で年収が高くても、なんとなく違うなと思った企業は就職先として適切ではないのだと思います。
つまり、論理と感情を分けて、それぞれで結論を出してもらいたいのです。
その際に、客観的事実をもとに論理的に比較してから、直感・感情で決めるという順番を逆にしてはいけません。
まずはしっかりと客観的に比較し、それが十分にできたら、あとは自分の直感・感情を大切にしましょう。
⑥内定を獲得した各企業の社員/元社員にOB訪問をする
実際に働かれている社員の話を聞くことは非常に大切です。
なぜなら、手順②で調べても分からなかった各内定先の実態について質問できますし、その会社で実際に働いている人の雰囲気が分かるからです。
注意点として、人事担当者に相談するのはおすすめできません。
なぜなら、人事担当者は入社して欲しいという強い思いから良いところしか言わないでしょうし、就活生であるあなたも本音で色々と相談するのは難しい可能性が高いからです。
お互いに本音で話しあえるOB訪問がおすすめです。
私も相談を受け付けているので、気軽にご連絡ください。
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1人で結論を出すのは難しいですし、人に話すことで自分の考えが明らかになったり、まとまることはよくあります。
OB・OGや両親、友達など色々な人と話してみましょう。
⑦最終結論を出す
客観的事実をもとに論理的に比較し、自分の直感・感情をもとに考え、OBや身の回りの人と相談できたら、最終結論を出しましょう。
そこまでやれば、もう他にできることはありません。
どの会社になったとしても、周りに反対されたとしても、良い決断なはずです。
どうしても決めきれないという方は、手順①~⑥を納得がいくまで何度も繰り返してみてください。
ケース別、新卒入社する会社を決める上でのポイント
複数の内定を獲得した就活生の中にも色々な状況・ケースの方がいらっしゃると思うので、ケース別にポイントをまとめました。
- ケース1:志望度が高い企業から複数内定を獲得したケース(嬉しい悩み)
- ケース2:志望度が低い企業から複数内定を獲得したケース(本人からするとあまり嬉しくないケース)
両ケースに共通するポイント
まずは両ケース共通のポイントをご紹介します。
それは、数値化できる項目を比較することです。
例えば、給料や年収、年間休日数、有給休暇取得率など明確に数値で比較できる項目を比較しましょう。
なぜなら、数値化できない雰囲気などの項目は明確に比較できずませんし、間違って認識している可能性もあるからです。
以上から、就職先を決めきれない時は数値化できるもので比較するのがおすすめです。
①志望度が高い企業から内定を複数獲得したケース
この場合、デメリット、悪いところに目を向けることがポイントになります。
デメリット、悪いところに目を向ける
志望度が高い企業で迷っている場合、その会社のメリットや良いところは認識できているでしょう。
その一方で、デメリットや悪い部分に目を向けられていないことはよくあります。
例えば、転勤の多さ、見込み残業などです。
デメリットにも目を向けて、デメリットが少ない会社、デメリットが気にならない会社を就職先に選びましょう。
②志望度が低い企業から内定を複数獲得したケース
この場合、以下の2つがポイントになります。
- メリット、良いところに目を向ける
- デメリット、何が嫌なのかを明確化・具体化する
それぞれについて具体的に確認しましょう。
メリット、良いところに目を向ける
志望度が低い企業で迷っている場合、その会社のデメリットや良くないところは認識できているでしょう。
その一方で、メリットや良いところに目を向けられていないことはよくあります。
例えば、離職率の低さ、昇進スピードなどです。
メリットにも目を向けて、メリットが多い会社、より重要なメリットがある会社を就職先に選びましょう。
デメリット、何が嫌なのかを明確化・具体化する
あなたが嫌だと思う理由を明確にしましょう。
例えば、ネームバリューがない、やりたい仕事ではない、などがあると思います。
そして、嫌だと思うことがなぜ嫌なのかを考えましょう。
すると今まで嫌だと思っていたことが実はそんなに重要ではないことに気づくこともよくあります。
また、本当に嫌だと改めて認識できたのであれば、その企業に就職するのをやめれば良いのです。
気が進まないかもしれませんが、良い選択をするためにも、デメリット、嫌な部分を徹底的に見つめてみましょう。
新卒入社することにした会社以外の内定を辞退する方法
就職先が決まったら、その他の企業に内定辞退の連絡をする必要があります。
内定辞退の連絡方法・メールの書き方については、『内定辞退の連絡方法は?理由やメールの返信例文など解説(新卒向け)』にまとめているので失礼のないように実施しましょう。
内定を複数獲得した際のよくある質問
①複数の内定を承諾しても良いのでしょうか。
ダメです。
複数の内定を承諾するのではなく、各企業に迷っている旨を誠実に伝えて、待ってもらうようにしましょう。
待ってもらっている間に本記事の内容に沿ってしっかり考えて、1社のみ内定を承諾してください。
社会人になってから、内定承諾後に辞退した企業と関わる可能性もあるので、複数企業の内定承諾はやめておきましょう。
②良い会社だと思っていますが、「オワハラ」をされました。その会社に新卒入社するのはやめた方が良いでしょうか。
「オワハラ」とは、就活終われハラスメントのことです。
「オワハラ」をする企業は少ないかもしれませんが、「オワハラ」含め、どこかそういった雰囲気を感じた場合は、待遇がどれだけ良くても辞退することをおすすめします。
なぜなら、あなた含め社員に不誠実な対応をする会社であり、その結果業績も下がっていく会社である可能性が高いからです。
あなたを大切な社員として迎えてくれる会社を選びましょう。
③志望する企業に落ちたため、就職留年するか悩んでいます。就職留年はしない方が良いでしょうか。
就職留年するのはアリだと思います。
実際に、私がサポートさせていただいた学生の方でも就職留年してアクセンチュアに入社することが決まった方がいます。
ただし、決しておすすめとは言えません。
1つでも内定を獲得しているのであれば、そこに行くことを検討しましょう。
なぜなら、内定獲得した企業で実績を残して、志望する企業に転職することも可能だからです。
また、就職留年以外にも大学院に行ったり、留学するといった選択肢もあるので、広い視野で検討してくださいね。
まとめ:納得できるまで考えて、良いキャリアのスタートを切ろう
最後に、今回の内容を振り返りましょう。
▪内定複数獲得時の就職先の決め方・手順
①新卒入社する会社を決める上での判断基準項目を書き出し、優先度をつける
②各内定先の判断基準項目の実態を調べる
③内定獲得企業を横軸、判断基準項目を縦軸に表を作成する
④表をもとに各企業を比較し、論理的にどこが良いか結論を出す
⑤しばらく期間をあけてから直感で選択する
⑥内定を獲得した各企業の社員/元社員にOB訪問をする
⑦最終結論を出す
▪ケース別のポイント
①志望度が高い企業から内定を複数獲得したケース
・数値化できる項目を比較
・デメリット、悪いところに目を向ける
②志望度が低い企業から内定を複数獲得したケース
・数値化できる項目を比較
・メリット、良いところに目を向ける
・デメリット、何が嫌なのかを明確化・具体化する
今回紹介した内容を参考にご自身でよく考え、色々な人の意見を参考にして、就職先を決定しましょう。
決めた後も、本当にそれで良かったのか、やっていけるのかなど色々と不安に思うこともあると思います。
ですが、実際に働いてみて違うなと思ったり、あっちの方が良かったと思えば、転職すれば良いので、大丈夫ですよ。
あなたの人生が今後充実したものになることを心から祈っています!
内定承諾の方法については『内定承諾の連絡方法は?メール・電話での内定承諾の方法と例文まとめ』を、内定辞退の方法については『内定辞退の連絡方法は?理由やメールの返信例文など解説(新卒向け)』を参考にしてくださいね。
就活のサポートを求めている後輩がいる、私と話してみたいなど含め、ご意見・ご感想ございましたら、問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。
皆様からのメールお待ちしております!